薬局3分類の憂鬱~地域連携薬局と専門医療機関連携薬局以外の薬局を目指す
薬機法改正により、新しく薬局の分類ができるとの報道がありました。
名称は「地域連携薬局」と「専門医療機関連携薬局」。
名前だけ見ると「地域」と連携するか、「専門医療機関」と連携するかのように感じます。
当薬局はどちらにも分類されない気がしますが、経営者はどう判断するか、憂鬱な日々が続きそうです。
地域連携薬局とは
2018年に地域支援体制加算が新設されましたが、その変わりのようなものでしょうか。
普通に考えると「かかりつけ薬剤師の常駐」や「在宅の実績」などの要件がありそうです。
また大手チェーンを別分類にするのか、基本料の分類はどなるのか、リフィルや遠隔との関連はあるのかなど、今後の展開が気になります。
専門医療機関連携薬局とは
こちらはまだ良く分からないです。
専門的な管理に対応できる薬局、できない薬局を分類するとなると、設備や資格が関連するでしょうか。
大きな病院の近くに専門医療機関連携薬局がスタンダードになるとずぶずぶになるのが心配です。
私の地域では、門前薬局はずぶずぶだったり完全な下請けのようだったりしていますが、公認されるとまた違った流れになるのかもと。
その他の薬局
都道府県知事の認可が必要になるようなので、申請しない(できない)薬局も多々あると思われます。
上記2つの薬局の要件次第でどのような割合になるのかは分かりませんが、おそらく私が勤務している薬局は「その他の薬局」になるのかと。
その他の薬局を目指す憂鬱
私が勤務している薬局は完全なる門前立地で、一人薬剤師です。
門前との関係性を維持しながらがっつり在宅をやる余裕はありませんし、かかりつけとして必要としている患者さんは限定されています。
このままの状態だと、おそらく「その他の薬局」に分類されるでしょう。
2つの薬局とは点数の差が発生するかもしれません。
私はそれでいいと思っているのですが、開設者(社長)は恐らく違います。
10月の消費税増税や2020年の改定を考えると、収益がさらに下がるのは明らかです。
営利を目的とした株式会社の社員として、薬局で勤務する医療従事者として、葛藤の日々が始まる予感がします。
まずは今週末の憂鬱な開設者との飲み会で牽制することから私の戦いが始まります。