薬剤師よっしーのブログ

健康食品・サプリや業界の裏話、最新ニュース、バーベキューレシピ、子育て、雑談などなど。

処方せんの薬に1つだけ【般】と書いてる病院は要注意!?

薬局で働いていると、

むむむ!?

と感じる処方箋に出会うことがあります。


薬剤師の仕事の一つに「疑義照会」というものがあり、疑問に感じた時は医師に問い合わせます。

しかし、問い合わせをしても疑問が解消しない場合が稀にあります。

ジェネリック医薬品に関する処方箋や料金の仕組み、私の体験談について紹介します。

※個人の見解を含む記事です。

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処方箋の仕組みの解説

ジェネリック医薬品とは?

薬の特許が切れた後に販売される金額の安い医薬品のことで、後発医薬品とも呼ばれます。

逆に、特許を取得した薬は先発医薬品と呼ばれます。

ジェネリック医薬品は先発医薬品と同じ成分で、効き目が同じことを証明する試験を実施し、厚生労働省の承認を得て販売されます。

最新技術により、先発医薬品よりもジェネリック医薬品の方が製剤的に優れている場合があります。(粒が小さくて飲みやすい、目に負担の少ない添加物を使った目薬など)

一般名処方とは?

一般名処方とは医師が薬を処方する際に、メーカーを指定せず「同成分の薬の中から薬局で自由に選んでいいよ」という仕組みです。

例えば、アムロジピンという薬のジェネリックは20種類以上あり、どのメーカーの薬でも調剤することができます。

国が推進している処方様式で、薬を1種類一般名処方にして発行すると4点(40円)が、薬を全種類一般名処方で発行すると6点(60円)が加算されます。

ジェネリック変更不可とは?

医師は変更不可にチェックを入れて理由を記載することで、メーカーを指定することができます。

例えば、アムロジピン「よっしー」というマイナーな製薬会社の薬があったとします。変更不可の処方箋の場合、薬局では「よっしー社」の薬の在庫が無ければ取り寄せなければいけないようなケースがあります。

理由を記載する必要があるのですが、定型文を入れているだけなのかな?と感じる場合も…

変更不可の理由は処方箋の備考欄(下のほう)に書かれているので、自分で確認することができます。

要注意!?な病院

私が勤めている薬局の近くにある病院では、1種類だけ一般名処方の処方箋をよく見かけます。

一般名処方加算を算定するためだと思うのですが、国がジェネリック普及のために作った制度であり、これは問題ありません。


しかし、その他の薬は全部ジェネリックに変更不可なのです。

しかも理由が不明瞭。


一度、ジェネリックを希望している患者さんがいたので医師に問い合わせをしたのですが、「とにかく、書いたとおりに処方してくれ」という内容でした。

違法性は無く、一般名処方加算を算定することも問題ありません。しかし、1剤だけ一般名にして加算を算定し、その他の薬をジェネリックに変更不可とするのは解せません。

私はそのような病院を、心の中にある「要注意病院リスト」に加えています。

紛らわしい要注意ではない病院

誤解の無いようにこちらも読んでみて下さい。

一律に先発品で変更不可の病院

「ジェネリックは絶対に使わないで」という病院です。

今は特許をとった薬よりも優れたジェネリックもあり、医療費削減が社会問題となる中、納得できない処方ではあります。

しかし、製薬会社との関係(本来ダメです)や医師のこだわりのため、全薬剤をジェネリック不可にしている病院はなんとなく理解できます。

私が要注意病院としているのは、ほぼ全てジェネリックに変更不可としながら、ジェネリックを推進している病院がもらうべき一般名処方加算を算定している病院です。

1剤だけ一般名で、他がジェネリックで変更不可の場合

これは一般の方が処方箋を見て理解するのは難しいと思われます。

処方は全てジェネリックなのですが、1剤だけ一般名にして、その他をジェネリックの製薬会社を指定している処方箋です。

患者さんが受け取る薬は全てジェネリックですので、利用者のデメリットはありません。

薬局では、前述したように在庫が無いと「よっしー社」の薬を取り寄せなければいけないことがあり、時間がかかってしまうことがあります。

一般名処方の加算を算定しつつ、処方されるメーカーを病院で指定したいケースだと思われます。

1剤1剤理由があって選定している病院もあると思いますが、メーカーや薬局との繋がりで決められているかもしれないと感じることもあります。

ジェネリックを希望する場合は?

ジェネリック医薬品を使用することで、負担金が減るだけでなく医療費削減にも繋がります。

もし、ジェネリックを希望したいのに変更不可となっている場合は、理由を病院や薬局で聞いてみるのがいいと思われます。

理由が無く、ジェネリックに変更できないようなケースはありません。

(特許が切れていない薬など、ジェネリックが販売されていない薬もあります。)

最後に

現在、ジェネリックの使用率は70%を超え、ジェネリックの使用が主流となってきました。

しかしながら、一律でジェネリック変更不可としている病院があり、理由が不明瞭で疑問を感じるケースがあります。

さらに、1剤だけ一般名にして加算を算定し、その他をジェネリック変更不可にしている病院を、私はこっそり要注意リストに入れている。という話でした。


20年前の技術で作られた新薬よりも、最近作られたジェネリックの方が製剤的に優れている場合があります。

希望する場合は薬局や病院で聞いてみて下さい。

私の働き方改革|年収300万の薬剤師を目指す

お久しぶりです。

このブログを放置して3ヶ月が経っていました。



その間、何をしていたかと言いますと、




ひたすらブログを書いていました!


多分1日5時間くらい。


週35時間くらい。


月150時間くらい。


睡眠時間を削り、家事を手伝わず、毎日毎日作業していました。

健康や薬剤師とは全く関係のないブログです。

お陰さまで、このブログも合わせると月10万PVを越えて、収入も安定して5万円、多いときは6桁になる月もあります。

そんな3ヵ月の経緯や現状を報告します。

平成30年の改定について

医療と関係ないブログを本気でやろうと思った一番の理由は、今回の改定を受けてでした。

私は個人で単科の門前薬局に勤務しています。

基本の点数は変わっていませんが、薬価の減少による影響はかなり大きいです。

現時点では危機的な減益にはならない見込みですが、どんなに努力しても5年後は赤字になると考えています。

面の患者を増やしたり、物販やネット等で集客・売上を上げたり、設備投資してランニングコストを下げたりしても無理だと思います。

そういう立地と集中率なのです。

今後は、「店を閉めるかコンビニをやるか」のような選択肢を迫られるかもしれません。



オンライン診療、電子処方箋の普及、薬価の減少、そして増え続ける医療費。

患者さんの金銭的な余裕や、不要・不急な受診。

自己負担が5割になったり、院外処方が減ることもあるかもしれません。



私的には、当薬局は時が来たら足掻かずに閉局するのが一番良いと思っています。



これからの時代には必要のない、医師とつるんで建てた門前薬局です。



ただ、まだその時では無いんです。

当薬局が無くなると困る患者さんや医療従事者がいます。



その時が来るまではしっかり営業して、

あの薬局だけなかなか潰れないね。

そんな薬局を目指します。

年収300万の薬剤師を目指す

どの企業も欲しがる年収300万円の管理薬剤師。

というのは半分冗談ですが、

副業の収入が増えれば、本業の年収は少なくても生活できます。

会社がきつくなったら社長に、

「私の年収300万で大丈夫です!」

って言えるくらいの収入を得たいなと。



もしかしたら、自分が開設者兼管理薬剤師になった時に薄給or無給で働くこともできるかもしれません。



私には10年後に備えて何をしておけば安心かは分かりません。

ただ、今稼げる方法があります。

それがブログでした。



2年後に法人化することを目指して二足の草鞋で頑張っています。

副業OKの薬局は少ないみたい

今の給料は大手にいた時よりも年収で200万くらい低いのですが、ブログで稼げるようになってからは大手にいたころよりも豊かに感じます。

サラリーマンは給料が上がれば上がるほど税金も高くなりますが、副業は経費を計上できるのが大きいです。

しかし副業OKの薬局は少ないようで、「ファルマスタッフ」や「薬キャリ」などの大手求人サイトで調べましたが見つけられませんでした。

公開求人しか調べられないので、登録しないと教えてもらえない非公開求人があるのかもしれません。

副業OKの薬局の見つけ方をご存知の方がいましたら教えて下さい。

当社の開設者は「副業どんどんやれ!」というスタイルなので珍しいのかもしれません。


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このブログについて

新ブログに注力していたので放置していましたが、このブログも続けていく予定です。

健康の事、薬局の事も書きたいですし、何よりバーベキューの記事が書きたい!

そんなわけで、雑記ブログに戻ってたまに更新して行こうと思ってます。

また読んで頂けましたら幸いです。

最後に

コメントやアドバイス頂いたフォロワーの皆様、

ブクマや星を送って頂いたはてなの皆様、

職場のパソコンのお気に入りに入れてくれた皆様、

本当にありがとうございます。

皆さんのおかげで充実したブログ生活を送れました。



まったり再開しますので、今後とも宜しくお願いします!

【お知らせ】2018年4月から薬局の料金が変わります|価格や選び方をざっくり解説

平成30年4月から、処方せんの薬を調剤薬局やドラッグストアでもらう時の金額が変わることをご存知ですか?


「高くなるの?」


「安くなるの?」


「どの薬局が安いの?」


薬局の料金の仕組みと、薬局選びで間違いやすい意外な落とし穴についてざっくりお伝えします。

徹底的に知りたい方は「2018 調剤報酬改定 比較」等で検索してみて下さい。業界向けの記事がヒットするはずです。
※細かすぎてよく分からないはずなのでおすすめしません。

1.薬局の料金が決まる仕組み

大きく分けると次の3つに分けられます。

  1. 薬そのものの価格
  2. 基本料
  3. 技術料

1-1.ジェネリックを選ぶと安くなる

薬の値段はジェネリック医薬品を選ぶことで安くなります。

現在、70%近くがジェネリック医薬品に変更されており、特別な理由のない方はジェネリックを使用している状況です。

国の医療費抑制は社会問題でもあり、ジェネリックを選ぶことで医療費削減に貢献することもできます。

稀に医師の指示により「ジェネリック変更禁止」の処方箋が発行される場合がありますが、ジェネリックを希望する場合は病院か薬局でなぜ変更できないのかを相談してみて下さい。

チェック!!


ジェネリック変更不可場合、処方箋に理由を記載することが義務付けられています。身に覚えがない場合は確認してみるのも良いかもしれません。

 

1-2.利用する薬局により基本料が変わる

薬局の規模や、受け付けている処方箋の種類により料金が異なります。

ジェネリックを使用している割合や、一定の基準を満たしていない薬局のペナルティ等、細かく分類されています。

この基本料には大きな落とし穴があるので、後ほど「薬局の選び方」で解説します。

1-3.受けるサービスによって技術料が変わる

例えば薬を一袋ずつに小分けしたり(一包化加算)、粉薬や軟膏を混ぜたり(計量混合加算)すると料金が上乗せされます。

過去に「お薬手帳を出さないと値段が安くなる」「説明書をもらわないと値段が安くなる」等と報道されたことがありますが、現在はそのようなことはありません。

今は、国が薬局に細かく義務(もしくは努力義務)を課していて、利用する方の希望で料金が変わることは極めて少ないです。

例えば「薬の説明はいらないから値段を安くして欲しい」と言われても、私たち薬局は説明するよう国から指示されているため省略することができません。

健康保険を利用し0~3割負担で利用する場合は、薬局も国から指示されている基準を満たす必要があるのです。

2.薬局の選び方

まず、個人的な意見をお伝えします。


金額で薬局を選ばないで下さい!


ちゃんと理由があります。

2-1.基本料が安い薬局の落とし穴

1-1で、どの薬局を利用するかで基本料が変わることをお伝えしました。

しかし、ここに大きな落とし穴があります。

基本料は月毎に変わる

安い薬局を見つけたとします。

しかし、その金額は月毎に変わります。

処方箋が発行された時に、近隣の一番安い薬局を探すのは現時点で不可能です。

安いからという理由で利用していた薬局の料金が、いつの間にか高い薬局に逆転しているかもしれません。

安い薬局が高くなる(かもしれない)

基本料が安い薬局は当然赤字になります。

一人当たりの金額が300円違うと、月に1500人が利用している薬局の場合は月間で45万円・年間で540万円の利益の差がでることになります。これは平均の薬剤師の年収よりも高い額です。

※以前は薬九層倍などと言われ(実際そうだったと思ってます)、薬局を病院の隣に建てれば儲かるような仕組みがあったようですが、今は違います。私の周りには「楽して稼いでいる薬剤師」はいません。経営者も同様で、ごく一部以外はとても苦しい状況ではないかと感じています。(個人談)
 

しかし、うまくできているもので、国は赤字になる薬局を救済する仕組みを用意しています。

このくらい地域に貢献したら、金額を上げてやるよ。」という仕組みです。

前回の改定では、料金の安い薬局が「かかりつけ薬剤師」の実績を満たすことで、料金が高い薬局に変更できる仕組みがありました。

今年の4月以降は「地域支援体制加算」がそれに該当します。

とても厳しい基準が課せられていますが、それをクリアすると次の月から基本料を上乗せすることができます。
 

高い薬局が安くなる(かもしれない)

現在国が推奨している「かかりつけ薬局」に該当する、個人の薬局が基本料が高くなる傾向があります。

しかし、今回の改定では様々なペナルティがあり、ジェネリックの使用割合などでも変わるため、月毎に価格が変動します。

もともと高かった薬局が安くなったり、安かった薬局が高くなったり、金額で選ぶのはとても困難な状況です。
 

2-2よっしー流「薬局はこう選べ!」

ここまでさらっと読んで頂いた方は「結局、どの薬局を利用したらいいの?」ともやもやしているかもしれません。


最後に薬局の選び方をお伝えします。


よっしー流の結論は


フィーリングで選べ!


これに尽きます。


ちゃんと説明するのでもう少しだけお付き合い下さい。

正しい薬局の探し方

どの薬局で調剤してもらうかは、自由に選べます。

前述したように、価格が月毎に変動するため、安い薬局を見つけてもいつの間にか高くなることがあります。


では何を基準に薬局を選べば良いのでしょうか。


一番は「薬局や薬剤師との相性」で選んで欲しいというのが私の結論です。


基本的に、薬局で相談するのは無料です。

セカンドオピニオンのように治療方針の相談をする場合や、家に帰ってから不安に思ったことを電話で相談する場合など、全て無料です。


この「無料のサービスを受けやすい薬局を選んで頂くのが一番良い」と私は感じています。



病気は突然やってきます。


目薬だから、湿布だから、どの薬局で薬を貰っても一緒。そう思う方もいるかもしれません。

しかし、医療に携わっていると「予想外の大病を患う人」に多々遭遇します。

そんな時に悩みを相談できる薬局を、今のうちに見つけておいて欲しいのです。

最後に

私は今、調剤薬局で働いています。


私が患者さんにしてあげられることは、限られているかもしれません。


でも、出来ることは全力でサポートしているつもりです。


どの薬局で薬を貰うか迷うことがあったら、「もしも」の時が訪れた場合に相談できる、お気に入りの薬局や薬剤師を探して欲しいです。
 

以上、私が思う(個人的な)薬局の選び方でした。

今週の薬局系ニュース|遠隔診療・オンライン診療・電子処方箋など

お疲れ様です。

短冊(個別改定項目について)が公開され、当薬局は後発率に頭を悩ませております・・・


今後は麻薬処方の争奪戦や、先発希望患者の押し付け合いが始まってもおかしくは無いなと、

そんな事を考えておりました。


それでは今週の薬局系ニュース(2週間分)です。今回はほぼオンラインに関する内容になってしまいました。

※見解は個人的なものです。予めご了承下さい。

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アメリカでオンライン診療の利用者急増

news.yahoo.co.jp

風邪やインフルエンザの時に自宅のベッドからスマホで診察でき、場合によっては薬が届くという仕組み。

制度ができれば、日本でも普及するのは間違いないと思います。

※今回の改定で新設される「オンライン診療料」は急性疾患は対象外の予定です。

遠隔診療と電子処方箋

12月19日の医療・介護WGの議事録が公開されました。

遠隔診療や電子処方箋について議論されています。

電子処方箋は2016年に解禁されていますが、全く普及してません。

今後は、全国保健医療情報ネットワークの本格稼働(2020年)に向けて普及を目指すとのことですが間に合うのでしょうか。

電子処方箋の普及に向けた仕組みをできるだけ早く実効性のある形で構築するということは、当ワーキング・グループが目指している診察から処方箋、医薬品が患者の手元に届くまでの利便性を高める一気通貫の医療システムの実現のために不可欠なものだと考えております。
厚生労働省におかれましては、御説明の中にあったとおり、政府の決定に沿いまして、電子処方箋普及に向けた取組を更に加速していただきたく、よろしくお願いいたします。
(医療・介護WG議事録より一部抜粋)

参考:第8回 医療・介護WG議事録(PDF)

オンライン診療体験レポ

kafunq.com

花粉症の場合はセルフメディケーションでも対応できる気がしますが、どの程度需要があるのでしょう。

調べてみたら自費で初診からオンライン診療できる所もあるみたいですね。知りませんでした。


1類へのスイッチが進まない中、オンライン診療が普及していくと薬局業界としてはつらい・・・

亀田総合病院のがんセカンドオピニオン外来にオンライン診療

www.medley.jp

紹介状をもつ患者向けの、オンライン診療によるがんセカンドオピニオンとのことです。

遠方から受診する人にはかなり負担が軽くなるのではないでしょうか。

今後、オンライン診療がどの程度「診療圏」に影響すのかも気になります。

新・薬剤師ブログの紹介

薬剤師ブログが続々と誕生しているので、勝手に順次紹介していきます。

今回は、小石まり子さんの「ぼうそう医薬情報室」

iyakujoho.com

医療用医薬品に関する情報を中心に、かなりの頻度で更新されています。

今後は学会・研修会のレポートや気になる論文の紹介も予定しているようです。

房総かと思ってたけど暴走なのかな?

最後に

なんだか「ミナカラとかメドレーとか楽しそうでいいな」と漠然と感じました(笑)

電子処方箋は今後、予算の投入や企業の参入等により、ドラスティックな変化が起こるのかもしれません。

取り残されないように頑張ります。


それではよい週末を。

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>>>過去の薬局系ニュースはこちら

2018診療報酬改定|新設の加算(医科・調剤)と薬局関連まとめ

お疲れ様です。

今週の薬局系ニュースはお休みして、平成30年の診療・調剤報酬改定に関してです。

医科で新設された加算等を整理と薬局関連についてのコメントです。

※見解は個人的なものであり、私的なメモを含みますのでご了承下さい。太字は筆者が追記しています。個別改定項目についてを参考にしており、確定した内容ではございません。

↓改定についてこちらのサイトで詳しくまとめられていました。

freelance-pharmacist.com

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新設された加算等(主に医科)

予想以上にたくさんあったので、読み難いですが箇条書きにしました。

  • 退院支援加算→入退院支援加算
  • 診療情報連携共有料(医科と歯科の連携)
  • 地域包括診療加算2(24時間の連絡体制等に緩和
  • 薬剤適正使用連携加算(かかりつけ医と入院先病院の連携)
  • 夜間看護加算(看護職員等の夜間の配置に係る評価)
  • 早期離床・リハビリテーション加算
  • 初診料 機能強化加算(かかりつけ医機能を有する医療機関における初診の評価
  • 継続診療加算(24時間体制の場合の在総管)
  • 小児在宅患者訪問口腔リハビリテーション指導管理料
  • 在宅等療養患者専門的口腔衛生処置
  • 栄養食事支援加算(管理栄養士が緩和ケアチームに参加し、がん患者の緩和ケアを行った場合の評価)
  • 療養・就労両立支援指導料(就労中のがん患者への医学管理)
  • 認知症サポート指導料
  • 精神科措置入院退院支援加算(措置入院患者に対する、自治体と連携した退院支援)
  • 看護職員夜間配置加算(精神科病棟の看護師の夜間配置)
  • 小児運動器疾患指導管理料(かかりつけの医師からの依頼による、整形外科医の継続的な医学管理)
  • 妊婦加算(妊婦の初診に対する加算)
  • ハイリスク妊産婦連携指導料(精神疾患の妊産婦)
  • 救急搬送看護体制加算(専任の看護師)
  • 抗菌薬適正使用支援加算(要件に3年以上の病院勤務経験を持つ感染症診療にかかわる専任の薬剤師あり
  • 小児抗菌薬適正使用支援加算(抗菌薬の使用が必要でない説明などを行った場合)
  • 医療安全対策地域連携加算
  • オンライン診療料・オンライン医学管理料
  • 在宅持続陽圧呼吸療法指導管理料 遠隔モニタリング加算
  • 看護職員夜間配置加算(地域包括ケア病棟のうち認知症等の患者が一定割合以上入院する病棟)
  • 一定期間以上、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬・睡眠薬を長期にわたって継続して処方している場合について、処方料・処方箋料を適正化する。
  • 向精神薬調整連携加算(処方料については薬剤師又は看護師に症状の変化等の確認を指示した場合)
  • 電子化連携加算:「通所・訪問リハビリテーションの質の評価データ収集等事業」で利用可能な電子媒体でリハビリテーション実施計画書等を提供した場合

※全てではありません。在宅や訪問診療関連、歯科等を省略しています。

薬局関連の新設

地域支援体制加算新設

新設というか名称変更のような気がします。

なんと略すのか気になり、ツイッターでアンケートを取らせて頂きました。ご回答頂いた方々、ありがとうございました。

私は「体制加算」がしっくりくるかと思っていたのですが、「地域加算」が多いという結果でした。(27票なので偏りがあるかもしれません)

基準加算から名前が変わり、果たして「地域に根付く薬局に対する加算」になるのでしょうか。

減算になる敷地内薬局や大型門前薬局は、積極的に算定を目指すかもしれません。

基本料2,3の薬局が算定するためには「多くの実績」が必要になります。

  • 夜間・休日等の対応
  • 重複投薬・相互作用等防止加算等
  • 服用薬剤調整支援料
  • 単一建物診療患者が1 人の場合の在宅薬剤管理
  • 服薬情報等提供料
  • 麻薬指導管理加算
  • かかりつけ薬剤師指導料等
  • 外来服薬支援料

個人薬局を優遇したい薬剤師会の思惑と、加算の実績を増やしたい厚労省の思惑を感じます。

服用薬剤調整支援料

6種類以上の内服薬(特に規定するものを除く。)が処方されていたものについて、保険薬剤師が文書を用いて提案し、当該患者に調剤する内服薬が○種類以上減少した場合に、月1回に限り所定点数を算定する。

 
○に入る数字次第でハードルがかなり違う気がします。

その他の改定関連

敷地内薬局の範囲

特定の医療機関との不動産取引の関係がある等のいわゆる同一敷地内薬局に対する評価を見直す。

過去の売買や第三者を介して取引している場合がどうなるのかはまだ不明です。

今回の改訂の流れを見る限り、薬剤師会の主な人たちの薬局が該当することは無さそうなので、一般的な門前薬局は問題ないかもと考えています。

医療モール

当該保険薬局の所在する建物内に複数保険医療機関が所在する場合にあっては、当該保険医療機関からの処方箋を全て合算した回数が一定数を超える場合。

ビルの隣に薬局ができたりして。

後発率と変更不可

変更不可に関する記載が無かったような気がするのですが、この制度は続くのでしょうか。

後発率が低い薬局は基本料が減算されるようですが、病院が変更不可という理由で後発率が低い場合は除外されないとおかしいような。

分割調剤

  • 大病院の30日分以上の処方を60/100からさらに引き下げ
  • 200床未満の処方料・処方せん料引き下げ
  • 分割指示の取扱いを明確化

どの程度普及するのでしょうか。

最後に

具体的な点数はまだ不明ですが、調剤の技術料はかなり下がる予感です。

特に大手調剤には厳しい内容で、業界の衰退が懸念されます。

医科では「オンライン診療料」が新設されましたが、薬局がどのように絡むのかはまだ不明です。

抜本的な医療費削減が無いような気がするので、2年後、4年後はさらに厳しい状況になるかもしれません。

頑張ってブログ書きますか・・・

今週の薬局系ニュース|都道府県別の健康サポート薬局数一覧、後発加算75%・85%など

1.25追記)最新の報道では後発率は75%.80%.85%の3段階になる見込みのようです。

お疲れ様です。

先日、久しぶりに前の職場の人と会ったところ、「戻ってこないか?」というお誘いが。

前回の記事で給料の事を書いたタイミングだったので、身バレしているのではないかと不安になりました(笑)

そのドラッグストアでは、退職後にまた戻る人がそこそこいます。

門前薬局で働いているとドラッグの仕事が恋しくなることがあるので、気持ちが分かる気がします。

でも、今のところ私は転職する予定はありません。

副業禁止の会社は嫌ですし・・・

副業ができる薬局を探してみようと思ってファルマスタッフ
を覗いてみたのですが、そのような検索方法は無いみたいでした。

登録すれば副業OKな企業を紹介して貰えたりするのでしょうか。今度調べてみます。

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それでは今週の薬局系ニュースについてです。

※見解は個人的なものですのでご了承下さい。

>>>最新の薬局系ニュースはこちら

後発率75-85%へ

後発品調剤体制加算が75%と85%になると報道されていました。現在よりも10%の引き上げです。

具体的な点数やその他の点数はまだ報道されていません。

個人的に気になることが2点。

1.先発と後発の薬価差縮小の影響

参照価格制度は報道されていないので見送りなのかなという前提で。

長期収載品の薬価が下がり、後発品との薬価差が小さくなると、後発品を希望する患者さんが減ってしまうのではないかと懸念しています。

「30円しか変わらないなら先発のほうが良い」というようなケースです。

今よりも聞き方が重要になるかもしれません。

変更不可はどうなる

現状は変更不可にチェックが付いていて、患者さんが希望しても変更できないケースがあります。

近隣にそういう病院があり、その割合が10%ある場合等は85%は厳しいのかなと。

医科でも何かしら変更があると思うのですが、後発加算の引き上げだけで目標の80%達成は難しい気がします。

都道府県別の健康サポート薬局数の一覧

厚生労働省から平成29年12月28日現在の健康サポート薬局数が公開されていました。

f:id:yossy_ph:20180119104153p:plain

画像引用:厚労省PDF


こちらのサイトから健康サポート薬局を検索できます。
petsuki-pharmacy.com
 

多い地域は大阪府の80軒、東京都の71軒。

少ない地域は岩手県、福井県、鳥取県でいずれも1軒。

28都道府県が10軒以下という状況です。

中学校区に1軒が目標とされていますが、基準調剤換算の廃止と新制度によって今後どのように変わっていくのでしょうか。

疑義照会の経済効果2200億円

www.nishinippon.co.jp

薬剤師は処方箋の2.3%で不備を見つけて患者の健康被害を防ぎ、推定2200億円の医療費削減に貢献している。

 
「疑義照会による経済効果を試算した研究は初めて」とされています。

4薬局の処方箋を分析して、全体の医療費に換算しているので、医療費削減効果としての数字にはバイアスがあるかもしれません。

副作用回避が治療費を含めた医療費削減に繋がっているという考えはあまり意識していなかったので勉強になりました。


薬剤師がセカンドオピニオン的な役割をすることもありますし、「不要な受診を減らしている」等の見えない効果もある気がします。

健康食品の副作用義務化

www.jiji.com

健康リスクのある成分を国があらかじめ指定し、被害が発生した場合は製造・販売業者に国への報告を義務付ける食品衛生法の改正骨子案がまとめられたとのことです。

そもそも製造・販売業者が把握していない場合があるので、個人が報告しやすい制度になるといいなと感じます。

例えば、パッケージに「健康被害を感じたら○○に相談を」のような表示を義務付けるとかどうでしょう。

最後に

調剤は0.19%増、1:1.1:0.3は維持されるはず?

なのですが薬価の大幅下げと後発率10%引き上げで、うちの社長は既に2回ダウンしております。

もう1発ボディにいいのをもらうとKOされてしまいそうですが大丈夫でしょうか。


それでは皆様よい週末を。

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今週の薬局系ニュース|よっしーの給料5年不変、基準調剤加算廃止など

お疲れ様です。

いきなり個人的なニュースからで恐縮ですが、新年早々、社長から「給料を5年間変えない」旨の宣言を受けました。

社長的には「下がらないよ」というメッセージだったようです。

このご時勢なので増えるとも思っていませんでしたし、それほど収入に不満がある訳ではございません。

しかしながら、どうもやる気が下がっております。

皆さんは「今後給料を変えない」と宣言されたら安心しますか?テンション下がりますか?


とりあえず私は頑張ってブログを書くことにします・・・


それでは気になったニュース(2週間分)です。

※見解は個人的なものですのでご了承下さい。引用はすべて一部抜粋。下線・太字は筆者が追記しております。

>>>最新の薬局系ニュースはこちら

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無診察処方の医師逮捕

www.sankei.com

ネットで保険証の画像を受け取り、合計23回診察をせずに処方せんを発行したとのこと。薬局経営者の薬剤師の関与もあったようです。同様の手口で、他の複数の患者に対しても処方せんを発行していとみて捜査しているとのこと。


診察せずに薬を処方するのはグレーだと思っていたのですが、医師法違反で逮捕の境界線はどこなのでしょう。

薬局で、医師が診察をせずに薬を処方した証拠を掴み、警察に訴えると医師は逮捕されるのでしょうか。

もしそうだとすると、逆に見逃した場合は薬剤師にも責任が発生しそうな気もします。

よく分かりません。

遠隔服薬指導、服薬指導の場所について

12月9日の記事で紹介したヤマト・ミナカラの「お薬宅配サービス」に関する議事録が公開されました。長い文章ですが全文読む価値がある資料だと感じました。議事録はこちら(PDF)

久保田氏(ヤマト)

職場での服薬指導というものが現時点では法にNGというような解釈が現状の結果になります。

薬剤師法第22条の「調剤の場所」に職場、公共施設、宿泊施設等を追加して欲しいという主張でした。厚労省の回答は「今後検討する」という曖昧な内容ですが、厚労省の意向に関わらず進んでいくのかもしれません。会社の医務室との違いや遠隔服薬指導についても議論されています。



金丸恭文氏の発言がなんとなく気になったので紹介。

この程度の改正ですごく時間が掛かるようだったら、この国はおしまいだと思うのです。


厚労省(調剤行為について)

例えば粉薬を混ぜたり、水薬を混ぜたり、後で調剤された結果のものを薬剤師が見て確認できないような行為は、基本的に薬剤師以外の方が行うことは望ましくないといった解釈

内容によって「個別の整理が必要」とされていますが、「望ましくない」というグレーな状況は今後改善されるのでしょうか。


バーチャル薬局についてのやり取りです。

川渕専門委員

先ほどアマゾンの話をしましたけれども、日本の医薬分業は非常にいびつだと思います。暴論かもしれませんが、やはり病医院が処方箋を出して、餅は餅屋で、ヤマトさんが届けてくれる。そうしてミナカラさんはバーチャル薬局で服薬指導をして付加価値を付けるというビジネスモデルはいかがでしょうか。今、かかりつけ薬局になると70点付くのですが、その一方で、健康サポート薬局は点数が付かないから全然普及しない。財源を付け替えてミナカラさんは、バーチャル薬局をやってみませんか。

ミナカラ(喜納代表取締役薬剤師)

そうですね。私が目指しているのはオンライン薬局です。オンラインで薬剤師がもっと患者様の日常生活に入っていくことで、患者様のニーズや課題を解決できる余地は多いと考えます。先ほどお伝えしたとおり実際に明らかに患者様のニーズがあります。患者様にニーズがあるからこそ薬剤師が活躍できるという順番でもあるかと思っています。私自身は弊社のサービスをやる中で、薬剤師に相談できること自体に既に患者様のニーズが見えています。なので、オンライン薬局という形で、薬局機能をうまく拡張できたらなというのは私も思っていることです。

 

基準調剤加算廃止・新たな評価を新設

アポネットR研究会で中医協の議論がまとめられています。
2018年調剤報酬改定の見通し(Update) | アポネットR研究会・最近の話題

基準加算部分の抜粋です。

地域医療に貢献する薬局について、一定時間以上の開局や医薬品の備蓄品目数等に加えて、薬物療法の安全性向上に資する事例の報告副作用報告体制の整備を要件とするほか、処方せん集中率が高い薬局等を含めて、夜間・休日対応等の地域支援の実績等を踏まえた評価を新設する。

基準加算廃止というよりは要件の変更のような気もします。

気になるのは集中率が高い門前薬局も算定できるようですが、敷地内薬局も該当するのでしょうか。24時間、年中無休なら敷地内でも儲かるような仕組みとも読み取れます。


今までの中医協では議論されていなかったはずですが、どういう決まり方なのでしょうか。

誰かの面子や一部の薬局の利益を優先するのではなく、医療費抑制や患者さんの利益に繋がる制度になることを願います。

漢方や鍼灸などの伝統医療をWHOが認定へ

産経ニュースで、漢方や鍼灸がWHOに認定される件が異なる視点から紹介されておりました。
www.sankei.com

www.sankei.com
  

ローソン医薬品販売強化へ

www.nikkei.com

2021年度末までに一般用医薬品を扱う店舗を900店に増やす予定だそうです。

今後、処方せんや零売などの医療用医薬品への参入はどうなのでしょう。

日医新キャラクター「日医君」

日本医師会の新キャラクター「日医君」(にちいくん)
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画像引用:日医on-line

「犬」だそうです。

最後に

なんだかグレーなことばかりです。

でも今思うと、院外処方が無かった頃はもっと真っ黒なことが沢山あったでしょうから、少しずつ変わってきているのかもしれません。

今年はどんな一年になるのでしょうか。それでは皆様、良い週末を。

2017年の振り返りと2018年の抱負

明けましておめでとうございます。

昨年は本当にお世話になりました。

2017年を振り返りと今年の抱負について、ほぼ備忘録ですがとりあえず書いてみます。

ブログの2017年

私の2017年はブログの1年でした。

4月になんとなくブログを始めて、まさかここまではまるとは思ってもみませんでした。

日中は薬局で働き、帰宅して家族とわずかな時間を過ごし、夜中にひたすらブログを書く。

という生活を送っていました。

なぜここまで頑張ったのか、正直自分でも良く分かりません。伝えたいメッセージや副業で稼ぎたい等の理由もあったとは思いますが、今の職場に情熱をぶつけることができず、ブログに熱中していたというのが一番の理由かもしれません。

時事関連

もともと「薬剤師よっしーのポジティブログ」という良く分からない趣旨で始めたブログですが、時事関連に関しては「世論を誘導できたらいいな」という思いがありました。日薬、病院、Npha、JACDSに微妙な対立構造があり、それを緩和するような記事が書きたかったのです。

しかし、初志貫徹できずにSEOやその時々の思いに流されてしまい、失敗だったように感じます。今年も書くかどうかは検討中です。

健康食品

健康アップデートがあり、新しく始める人にはチャンスなのかと感じています。公式サイトやアフィリエイターと被らない内容やワードがあるので、今後も書いていきたいと考えています。ただ、論文を読んだりリサーチして1つの記事を書くのに1週間以上かかってしまうこともあるので、ちょっとスタイルを変えないと難しいのかとも感じます。

根拠は適当ですが、グーグルは「外国」という文字を「海外」と認識します。しかし「おっぱい」という文字を「胸」と認識するかは微妙で、「乳房」と認識するかはさらに微妙です。

クエリを見ると「おっぱいが大きくなるサプリ」で検索する人が一定数いるので、真面目な薬剤師ブログでは届きにくい層に向けて何か書いていきたいという思いがあります。

うまく伝えられませんが、こんな感じの記事です。>豊胸サプリでおっぱいは大きくならないと思う3つの理由

子育て関連

このブログの集客のメインが、予想外に子育て関連になりました。子育てに強いドメインとして認識されているのかもしれません。

現在、ヘッダーでパブコメの記事を紹介していますが、読んでくれる人がいれば内部リンクなどで何かできることがある気がするので、子育て関連もそれなりに書き続けたいと思っています。

ブログの2018年

2018年もブログの1年になる予定です。

最近、いくつか新しくサイトを立ち上げました。

そのうち1つをリアルビジネスに繋げたいというのが一番の目標です。

1つのブログを毎日更新していた時は何を書くか必死にネタを探していたのですが、今は妻のブログも含めると5つのドメインになってしまったので、完全にキャパを超えています(笑)

結果が出始めているサイトもあるので、軽く優先順位を決めつつ書きたい記事を書いていけばいいかなという緩い感じです。

Twitter

当ブログを読んでいただいたり、シェアして頂いた方々本当にありがとうございました。

DMでの質問に答えていただいたり、酔っ払って絡んだDMを温かく受け入れてくれた方には感謝しかありません。

ブログと同時に始めたツイッターですが、当初は「フォロワーを増やしたい」とか「有益なツイートをしなければ」と思っていたのですが、最近は「適当に呟いていこう」と考えが変わってきました…

見苦しい点があるかもしれませんが、今後ともよろしくお願いします。

はてなブログ

最近は別ブログの運営もあり、以前よりもはてなの記事を読めていません。

以前から読んでいる10人くらいだけ読み続けています。

あまり絡んだことは無いのですが、ブログ開設当初から読んでいるためか妙な親近感があり、これからも定期的に読ませていただく予定です。

新しいブログはワードプレスで作りましたが、私ははてなでブログを始めなかったら絶対にここまで続けられなかったと思います。

このブログはずっとはてなで続けていく予定ですので、今後もよろしくお願いします。

最後に

結局何が言いたいのか分からないまま、つらつらと書き続けてしまいました。

2017年を振り返るとブログを読んで頂いた方や、コメント・アドバイス頂いた方に感謝の気持ちでいっぱいです。

2018年もひたすらブログを書き続ける予定ですので、今後とも宜しくお願いします。

国が市販薬の規制緩和に関する意見を募集しています!(片頭痛、にきび、ステロイド薬など)

12月27日、国(厚生労働省)が「処方せんが必要な薬」を「市販薬」に変更するか意見の募集を始めました。

簡単に言うと「病院用の薬」を「ドラッグストア等で買える薬」にするということです。

業界ではこれを「スイッチ」と言い、過去に痛み止めのロキソニンSや、胃薬のガスター10が病院用から市販薬に変更されています。

このスイッチですが、現在は医師会の反対等があり、規制緩和がストップしている状態です。

最近では、緊急避妊薬の市販化が見送られ話題になりましたが、今後も規制緩和が進まないのではないかと心配しています。

今回意見を募集しているのは下記の3成分等についてです。

  • 片頭痛の薬
  • ステロイドの塗り薬
  • にきびの塗り薬

もしこの3つの中に、市販化を希望する薬がありましたら、是非意見を出して欲しいと思います。

提出方法や薬の内容について解説します。

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意見の提出方法

簡単に意見を提出できます。


下記のサイトへログインして下さい。
パブリックコメント:意見募集中案件詳細|電子政府の総合窓口e-Gov イーガブ
 

ページ下部に「意見提出フォームの入り口があります」
f:id:yossy_ph:20171227220232p:plain
 
あとは住所・氏名・提出意見などを入力して終わりです。
f:id:yossy_ph:20171227220624p:plain
 
匿名でも応募できますが、今回の募集は住所等も記載するよう募集要項に記載されています。

※個人情報が公開されることはありません。

薬について

片頭痛の治療薬

スイッチが検討されているのは「トリプタン系」と呼ばれる薬です。

片頭痛専門の薬で、現在市販されている痛み止めとは効き方が異なります。

今の市販薬で効かない片頭痛の痛みを改善する可能性があります。

医療用では下記のような薬があります。

  • イミグラン
  • ゾーミック
  • レルパックス
  • マクサルト
  • アマージ

 

ステロイドの塗り薬

ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステルという成分で、医療用では「アンテベート」等として使用されています。

現在市販されているステロイドよりも効き目の高いステロイドです。
 

にきびの塗り薬

クリンダマイシンという成分で、医療用では「ダラシンTゲル」「ダラシンTローション」等として使用されています。

現在市販されている塗り薬とは効き方が異なります。

最後に

医薬品の規制緩和に関して、様々な意見があると思います。

今回募集しているパブリックコメントは、「広く」「公に」意見を求める場です。

個人的な意見で全く問題ありません。

この記事を読んで何か思ったことがあれば、是非パブコメに意見を出してください。

下記のリンクから意見の提出、資料の確認ができます。

search.e-gov.go.jp

意見を提出する際の不明点や、今回の薬に関する質問などがあればお問い合わせフォームやツイッター等でお受け致しますのでお気軽にご連絡ください。

今週の薬局系ニュース|卸連川柳、薬剤師数30万人突破、指導・監査等の実施状況など

お疲れ様です。

年賀状を書くかブログを書くか迷ったのですが、ブログを書くことにしました。

年賀状は来週書きます・・・

私が勤務している会社では、スタッフ全員に年賀状を出す習慣があります。

毎日顔を合わせていて、1月4日に会うのに年賀状を出す意味があるのかと、毎年疑問に感じています。

撤廃を提案して波風たてるのもどうかと思うので、今年も書くのですが。


それでは今週の気になったニュースの紹介です。

※見解は個人的なものですので予めご了承下さい。

>>>最新の薬局系ニュースはこちら

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卸連 業界川柳ベスト10

日本医薬品卸売業連合会が2017年業界川柳ベストテンを発表しました

  1. 返品の 箱六面に 目を凝らす
  2. 残業を 減らす会議で 残業だ
  3. 卸業 忖度しても 損たくさん
  4. 尽くしても 忖度されない 入札は
  5. 改定が 頻回すぎて 暫定です
  6. 品目が 増えると同時に 売上減
  7. 「ちがうだろー」 空前絶後の ハーボニー
  8. いつだって 「患者ファースト」 医療人
  9. 「いいね!」より 良い値のほうが ありがたい
  10. 配送を 頻回してたら 改定も

ここで粋な川柳を披露したいのですが、何も思いつきませんでした。薬局の業界川柳もあったら面白そうです。

参考)卸連 2017年十大ニューストップは薬価制度抜本改革 業界川柳の上位には偽造薬流通問題 | 国内ニュース | ニュース | ミクスOnline
 

薬剤師数30万人突破

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医師・歯科医師・薬剤師調査の概況が公開されています。
平成28年(2016年)医師・歯科医師・薬剤師調査の概況|厚生労働省
 

薬局は17万2142人で全体の57.1%とのことです。

男性が11万6826人、女性が18万4497人。

今後は薬剤師として働かない人が増えてくるのではないかと考えているのですが、どうなるでしょうか。


参考)「薬剤師数、初の30万人突破」m3.com(会員制のため記事へのリンクは貼れません。無料登録はこちら
 

指導・監査等の実施状況

保険医療機関の指導・監査等の実施状況が公開されました(平成28年分)
平成28年度における保険医療機関等の指導・監査等の実施状況について |報道発表資料|厚生労働省

薬局部分の抜粋です。

  • 個別指導1598件
  • 新規個別指導2420件
  • 集団的個別指導4130件
  • 監査7件
  • 指定取り消し1件
  • 登録取り消し1件

PDFの資料では返還額や理由も記載されています。

医科・歯科の架空請求、付増請求のほうが気になりました。

改定関連

薬価が7.48%減、調剤は0.19%増、1:1.1:0.3は維持されるとのことですが、実際はどうなるのでしょう。

外枠の大型門前のマイナス60億もあります。

日薬は「感謝」という表現をしていましたが、私は「不安」です。

今回の改定で、医療費の適正化に対する方向性が示されるのだと思っていましたが、まだ見えてきません。

このままで社会保障や国民皆保険制度は維持できるのでしょうか。

議事録や資料は確認できていませんが、ツイッターで小嶋慎二さん(@kojima_aponet)が詳細をツイートしてくれています。

※ツイッターは電話番号と連携しなければ、基本的に匿名でできます。薬局関連の情報収集としておすすめです。

最後に

www.ryutsuu.biz

画像が見つけられませんでしたが、営業時間が違うので調剤併設のようです。

私事ですが、併設ではなくコンビニフランチャイズで薬局をできないかと、そんなことを考えていた時期があったことを思い出しました。


それではみなさま、良いクリスマスを。